皆さんこんにちは、ムスタング大好きシェアハウス管理人です。またまた特に話題もないので私の趣味語りとなってしまいますがご容赦下さい・・・

画像のギターはBladeというスイスのギターメーカーが20数年前に発売していたギターシリーズですが、私がインディーズバンド時代にメインで使っていたのもこれと同タイプ、現在所有しているギターの中でも一番お気に入りのBlade MS-2 ムスタング（デュオソニック）タイプです。型番のMSはムスタングを表しているかと思いますが、PUセレクターの位置・ピックガード形状などをみるとデュオソニックに近いですね。当時はフェンダーサイクロン以外にムスタングシェイプでミデアムスケール、シンクロナイズドトレモロ搭載のギターは既製品ではこのBladeからしか出ておらず、またフェンダーサイクロンは伝説となったミュージシャンのイメージが強すぎたのでこの現代版デュオソニックともいえるBladeは私にとってLIVEでも使えるムスタングシェイプとしてかなり愛用しておりました。ですが、当時使っていたBlade MS-2はバンドを辞める時にローディーさんにプレゼントしてしまったので当然手元には無く、ギターを再開してからは懐かしさもあり何とかして再度手に入れようとヤフオクを毎日の様にチェック、出品されると高値でも競り落とす行為を繰り返し、最終的に白・赤・黒の3本を手に入れる事が出来ました。

白・赤については初期ロットの国内OEM製品（TUNEかディバイザーらしい）で、木目を活かした非常に美しいシースルー塗装が施されており、当時流行っていたコンポーネント系ギターの香りがプンプンするのですが、この黒についてはどうやら韓国製の後期生産モデル・画像のとおり塗装は塗りつぶしで、ボディは５Pらしき代物、見た目・スペック共にチープ感満載のギターです。さてこれをどうしようかと考えに考えた結果、ネックとボディ以外のパーツを交換、ピックガードに至っては特注して私モデルを作ることに決めました。

手を入れた箇所は主にパーツ関係、ペグをスパーゼルのロックタイプへ、ピックアップをEMG-SA、トーンを取り払いEMG/SPCミッドブースターを設置（ブースト量が凄い！）、ノブ・PUセレクターをコスモブラックのタイプへ交換、スプリングをロウビンテージへ、ピックガードは特注のゴールドアノダイズドへ変更、最後にブリッジをウィルキンソンVSVGに交換し、世界に１本しかないギターに生まれ変わりました！！

以前からブラックボディにゴールドアノダイズドピックガードのついたギターが欲しいと思っており、ようやくこのギターで実現する事が出来ました。音はストラト風な感じがより強くなり、大好きなEMG-SA搭載でノイズも無くクリーンもドライブサウンドも私好みの音に仕上がり、見た目も非常に満足な出来となりましたが・・・驚いたのはウィルキンソンVSVGブリッジです！

元々のブリッジはGOTOH製の至って普通のシンクロが搭載されておりました。ですがアームを使うとどうしてもピッチが狂う。ペグ・サドルを交換しても、ナットグリスを入れようが何をしようが安定しない。そんなこんなで頻繁にアームを使うスタイルでもなかったので半ば諦めかけていた時、最後に一度試してみたかったウィルキンソンVSVGに載せかえたところ、これが何とロック式のフロイドローズばりに激しいアーミングをしてもほぼ狂わなくなりました。これにはビックリしましたがアーミングの感触も滑らかになり、鳴り・サスティンもサドルがロックされている為かかなり良くなったような気がします。アームアップは３弦開放で１音半（実はもう少し高い）のフローティングセッティングにしておりますが、面倒くさい弦高・オクターブ調整は奇跡的に、本当に奇跡的に調整ナシでバッチリでした。６点支持シンクロでアームの調整にお困りの方、一度VSVGのお試しを・・・

本体より高い改造費がかかってしまったこのギター、塗装痩せでボディの５Ｐ跡がうっすら見えてしまう今日この頃ですがとてもお気に入りの1本に仕上がりました。次はフレット交換をしたいところですが、江坂・ドルフィンギターズ木曽さんが超多忙になってしまった為しばらくお預けです・・・