最近何かと忙しい毎日のシェアハウス管理人です。
さて今回は前回に引き続き私の一番のお気に入り「Blade MS-2 see-through RED」について語りたいと思います。このギターを手に入れたのは2018年2月の事でヤフオクで競り落としました。落札する時、最後の最後まで競合した人がいてビックリするぐらいの落札額になったことはココだけの話です。その方はどうしてもこのギターを手に入れたかったんでしょうね・・・私はもっと欲しかったんですです。
そんなこんなで我が家にやって来たこのギター、ネックのねじれなどは無く状態はまずまずでした。そして4年の歳月を経て殆どのパーツ類を入れ替えることになってしまった現在のスペックは以下の様になります。
ペグ:マグナムロックからスパーゼルロックペグへ交換、ブラックパーツにしてみました。デフォルトのマグナムロックも悪くはなかったのですが、後ろからネジを回してしっかり留める感のあるスパーゼルは私にとって必須アイテムです。ストリングガイドはBladeオリジナルのローラータイプがついておりましたが、スパーゼルのポストはストリングガイドを必要としないタイプの為に弦を通していません。でも外すと大きな穴が空いてしまうのと、外して保管してどこにいったか分かんなくなるのはもっとイヤなのでつけっ放しにしています。
フレット:江坂のドルフィンギターズ木曽さんおすすめのステンレスフレットに交換、ジャンボタイプではありませんがとても弾きやすい!黒のムスタングも同じフレットに交換したいのですが、先日、木曽さんがYouTubeで活躍されている有名ギタリストにその仕事振りを絶賛されて以来、タダでさえ忙しい身が更に忙しくなってしまいしばらくお預けとなりました。このフレット、かなり良いですよ!納期は現在未定ですが皆さんぜひ一度お試しください。
余談ですが、前回、黒の同タイプについて投稿しておりますが、ピックガード形状からするとムスタングというよりデュオソニックでは?みたいな事を言っていましたがヘッドはどう見てもラージヘッドですね。という事でこれは型式どおりムスタングであるとしておきましょう。オフセットボディなのでどちらでも大歓迎です。
PU:EMG-SAに交換、リアの2連シングルは3点ミニスイッチでリア側・パラレル・センター側と切り替えが可能でリアだけでも3種類の音色が選択できる優れモノ、特にセンター側を選択した時のクリーン・クランチサウンドはリアピックアップ特有のシャープさを残しつつ艶もある音色で、ハーフトーンでもセンターでも無い独特の音がお気に入りです。また、トーンはほぼ使った事が無いので代わりにSPCミッドブースターをセット、すごいブースト量ですが使う場面がまだありません・・・フロント切り替えは3点トグルスイッチで行いますが、ミックスポジションにした時はリアPUの選択によりこれまた様々な音色が得られます。ノブやスイッチはコスモブラックで統一しましたが最近ハゲてきてシルバー地がチラホラしています。
ブリッジ:購入後、最近まで標準仕様のGOTHO製シンクロで過ごしてきましたが、ローラータイプのサドルがデフォルトで使われており、あまり好みでは無かった為、サドルはブロックタイプにすぐ交換して使っていました。その当時はアームを使うことは想定しておらずブリッジもボディベタ付けだったので何の問題もありませんでした。ですが、とある音楽イベントの主催メンバーであり、大変お世話になっている同業のZ●●●社・代表のN氏がフロイドローズ搭載のKillerでアーミングをしている様を見て「アームを使いたい!」と思う様になり久しぶりにアームをねじ込んでヤッてみた訳ですが・・・これが狂う狂う、本家ムスタングばりにピッチが安定せず諦めかけたその時、ダメ元で黒の1本に載せたウィルキンソンVSVGが凄まじい結果をもたらしてくれたので速攻ブラックタイプのVSVGを追加注文し赤の1本にも取り付けた訳ですが、これも黒と同様にどんなに激しいアーミングをしてもほぼピッチが狂わない状態へと仕上がりました。フローティング量は3弦開放で1音半を目指し、弦の入っていたボール紙を数枚重ねてブリッジの下に挟み込んで弦を張るなどというかなり適当なやり方だったのにも関わらずスプリングを調整した時点で弦高はバッチリ、更にオクターブまでもがジャストで合っている奇跡を黒の1本に続きまたまた体験することになりました・・・最終定期にアップ量は1音半+4分の1といった微妙な加減でブリッジのオシリはボディから3ミリ以上離れておりギタースクールの馬淵先生曰く「上がり過ぎ」ですが、下手に調整して今の奇跡的な弦高バランスを再現することは出来ないと思いそのまま使用しております。
スプリング:ロウビンテージへ交換しました。効果の程は・・・多分良くなった気がします。と言うのも実はペグをブラックに変えた時に雰囲気が随分と男前になったのでブリッジもブラックにしようと思いGOTHOの6点シンクロを注文、2ヶ月近く待ってようやく届いたのですが早速取りつけてみたところアームハウスがボディと干渉してほぼ可動域が無い状態、またサスティンブロックが少し長く、スプリングのかける部分がボディからはみ出るというサイズを調べずに適当にポチってしまったバチが当たりました、GOTHOさんゴメンナサイ。その時、気が動転していてスプリング交換による音の比較など全く頭になく数日放置しており気が付けば元の音を忘れてしまいましたとさ。まぁ、ブリッジもスプリングも同時に変えてたら何がどう変わったかのかなんてわかる訳ありませんけどね。あと、何故か塗装がボディ裏だけ退色してピンク色になりかけています。やはり製造から30年経っているからでしょうか?トップが退色したら悲しいな・・・多分リフィニッシュしてしまいそう。
そんなこんなで最終形まで来た感のあるこのレッドですが、ルックスも音も一番のお気に入り、家でギターを弾く時はます最初に手に取ってしまいます。同仕様のギターと比べてやたら重い、しかもPU直付けなので下と上が出過ぎていた感のある個体でしたがブリッジとスプリングを変えたことにより中域も出てきて上手くまとまった様に思います。発売時の定価は108,000円と決して高級なギターではありませんでしたが当時の国産品のクォリティは凄いですね、木材のセレクト、また仕上げの良さが随所に見られます。そんな楽器だからこそ中古で高値でも手に入れて〇〇万円かけて改造する価値があると思います。あの時、暇さえあればヤフオクを狂ったように見ていて良かったと心底思います・・・クリーンからハイゲインサウンドまでマルチにこなすこれぞTheコンポーネント!世界に1本しかない私のお気に入りです!全国の隠れBladeマニアの皆様、こんなBlade MS-2はいかがですか?手放すつもりは無いけどね。